映画ハルチカ 原作全小説を徹底的にネタバレ!あの三角関係の意外な結末とは!?

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3月4日から公開の映画「ハルチカ」

一部ファンの間では、映画は原作と変わってしまって悲しいという声も聞こえてます。

まあ、映画は見るまでのお楽しみですが、原作小説はどんな内容だったんでしょうか?

今まで発売された原作小説全巻のネタバレ、さらに、草壁先生をめぐるハルタとチカの三角関係の意外な結末にも迫ります!

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この記事のもくじ

主なキャラクター

穂村千夏(ほむら・チカ)

清水南高校二年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”である普門館を夢見るフルート奏者。春太との複雑な三角関係に悩んでいる。

上条春太(かみじょう・ハルタ)

二年生。チカの幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。

草壁信二郎(くさかべ・しんじろう)

音楽教師。吹奏楽部顧問。謎多き26歳。左手に深い傷跡がある。

マレン・セイ

二年生。中国系アメリカ人。サックス奏者。ある理由をきっかけに吹奏楽部に入部。

成島美代子(なるしま・みよこ)

二年生。中学時代に普門館出場の経験をもつオーボエ奏者。

芹澤直子(せりざわ・なおこ)

二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。

檜山界雄(ひやま・かいゆう)

一年生。芹澤の幼なじみ。打楽器奏者。あだ名はカイユ。

後藤朱里(ごとう・あかり)

一年生。同級生の部員たちを牽引する元気娘。バストロンボーン奏者。

草壁先生との三角関係の意外な結末とは!?

ハルチカシリーズといえば、ストーリー以外で話題になるのが、三角関係。

いわゆる”お●モ♂”で純粋な乙子ハルタがいるから面白いですよね。関係はこんな感じですね。

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ちなみに、この関係をアニメ版のチカは、

恋のライバルが幼馴染で……男。いやぁぁぁぁぁ!!私、こんな三角関係、絶対に認めない!!

と完全拒絶ww

この3人の恋愛関係の結末が気になるところです。

それで、三角関係の結末は?

結末から言うと、ハッテン♂しないです。

実はこの三角関係は作者が意図的に入れたもの。
幼馴染で同じ部活といえば、恋愛が思い浮かびがちですが、推理小説であるハルチカには恋愛要素をなくすために、作者があえて三角関係にしたのです。

なので、5巻まで読み進めても、三角関係は平行線をたどってます。

まあ、それはそれで読む人の妄想が掻き立てられるわけで、良いのではと思ってますが(笑

原作小説全5巻ネタバレ!

さて、ここからはお待ちかねの、原作小説のネタバレを進めていきます!

『退出ゲーム』の原作小説のネタバレ

「結晶泥棒」、「クロスキューブ」、「退出ゲーム」、「エレファンツ・ブレス」の4部構成です。

1,結晶泥棒

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穂村千夏(通称:チカ)は廃部寸前の吹奏楽部に顧問の草壁を目当てに入部。

しかし幼馴染で頭脳明晰な上条春太(通称:ハルタ)も同じく草壁に想いを寄せてると知り愕然とします。

それでもチカは過去の男まさりな自分を封印、憧れの草壁を前に可憐な女子高生として振る舞いますが幼なじみのハルタは全てお見通し。
そんな風に始まったチカの高校生活。

しかもハルタは携帯にいれてた草壁の写真を同級生に知られ不登校になってしまいます。

更に学園祭を前に事件が。

科学部の硫酸銅が盗まれ脅迫状が届きます。

チカは事件解決のため、仕方なくハルタを再び学校へ引っ張り出すため、例の写真は自分の友人のために撮ったものだと誤魔化して解決。
ようやくハルタも事件解決にむけ動き出します。

まず、脅迫状。これは毎年恒例のものであると判明。

問題なのは、劇薬である硫酸銅の結晶が化学部から盗み出された事です。

事情を聞いたハルタはこれだけの重大事を、学園祭の実行委員たちが解決出来ると考えたことを疑問に思います。

それはつまり、実行委員の中の誰かが犯人を知ってるのでは…?と。

残念ながらこの推理は空振りに終わります。
しかし、この際の会話からハルタは真相に気付くことが出来たのでした。

結晶を盗み出した真犯人は生物部の女生徒でした。
実は女子生徒は硫酸銅を生物部で飼育していたスズメの治療に用いようとしていたのです。

 

2,クロスキューブ

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チカとハルタは吹奏楽部員の候補を日々探していました。
そして成島美代子というオーボエ奏者がいることを知ります。

彼女には吹奏楽部の甲子園と呼ばれる「普門館」出場経験がありました。
ところが、何故か今は帰宅部だったのです。

実は成島には病気の弟がいました。

しかし弟は成島が「普門館」出場中に急死したのです。

二人は成島に「弟が遺した真っ白いルービックキューブが解ければ入部する」という約束を取り付けます。
成島は、弟がこのルービックキューブにこめたのは「恨み」だと思っていました。

しかし、吹奏楽顧問の草壁は「これには哲学的な意味が隠されている」といいます。

そしてハルタは成島の前でルービックキューブに突然に面に色を塗り始めます。

ルービックキューブの謎は、色が塗られた時に文字が浮かびあがるというものでした。

そしてそこには姉への応援の言葉が記されていました。

無事に解決したハルタとチカは成島を吹奏楽部に迎えます。

 

3,退出ゲーム

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サックスの天才、マレン・セイ。

彼は中国で実の両親に捨てられたという過去に苦しんでいました。

そして生き別れとなった弟から手紙が届き、弟もサックス奏者を目指していると知るとサックスを止めてしまったのでした。

そしてマレンは幼馴染の名越が部長を務める演劇部に入部していました。

ハルタはそんなマレンをどうにか吹奏楽部に引き抜こうとします。

マレンから条件として演劇勝負で勝てば、吹奏楽部に入部することに。

それがタイトルの「退出ゲーム」。

様々なシチュエーションを設定し、目的の人物を舞台から退出させられた人が勝ちというもの。

マレンを退出させればハルタ達の勝ちです。

テーマは「時効を間近に控え潜伏中の偽札偽造グループ」。

ゲームはハルタたちの「迷子のワンちゃん」という設定でスタート。

さらに、マレンを指差しながら「グループには中国人が1人いる」とします。

名越は「ここが某所のアパートの一室」、「室内にはグループ以外に何も存在せず、彼らの楽しみは夜に聞こえて来る2階の住人の足音しかない」。

更に次々と仕掛けてきます。

ハルタは慌てることなく応戦。最後に「ただ1人だけ罪を負う必要がない人物がこの場に居る」と設定します。

そしてハルタは、愛されず捨てられたと思っているマレンが実は「1人っ子政策」の犠牲であったと告げます。

そしてマレンは名越に背中を押され「退出」。

実はこの演劇勝負、ハルタ、名越、草壁の3人が用意していたものだったのです。

そしてハルタ達はマレンを吹奏楽部に招く事が出来たのでした。

 

4,エレファンツ・ブレス

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ある日チカは生徒会長の日野原から相談を受けます。
それは日野原が指定する「校内生徒ブラックリスト十傑」の1人、萩本兄弟がおこした問題を解決して欲しいとのことでした。

その内容は萩本兄弟が開発した「オモイデマクラ」の購入者を特定し回収する事。

「オモイデマクラ」とは思い出にかかわる3色を指定すると「好きな想い出を夢で見ることが出来るようになる枕」。

萩本兄弟はまだ未完成にもかかわらずこれを1万円で2人の生徒に販売してしいたのです。
購入者は匿名でしたが、あっさりと一人目が判明。なんとハルタでした。

もう1人は指定した色が「エレファンツ・ブレス」であることしかわかりません。

そこで依頼人をおびき出すため罠を仕掛けると、その正体は中学3年生の後藤朱里でした。

朱里は中学でバストロンボーンを担当。
名越の後輩であった朱里は「オモイデマクラ」の存在を知り手にいれたのでした。

朱里の祖父は、海外に画家修業の旅に出た祖父が居たのですが今頃になって戻って来たのです。
しかも、旅に出たとき朱里の父は生まれたばかり。

父と祖母を捨てるように旅に出たと話す朱里。

しかも入院中の今、苦労をかけた祖母に世話を焼かせていることが許せないのです。

そしてこの祖父が「エレファンツ・ブレス」を見たいと言っていたのです。

しかし名前だけでどんな色なのか全くわかりません。

祖父の病室には3枚の風景画がありました。

海外のようで、場所は同じですが色調が全く異なります。

まるで朝昼夜のような…。
しかしハルタはこの絵から朱里の祖父はワシントンにてワッツ暴動に巻き込まれ帰国出来ず、動物園で生活していたのではないかと推理。

その時の象の思い出から「エレファント・ブレス」を見たいと願ったのだろうと。そして祖父も同意しますが…。

でも、これはハルタがとっさについた嘘でした。

朱里の祖父はベトナム戦争に従軍していたのです。

そこで朱里の祖父は敵兵を殺し、そのトラウマに今も苦しんでいました。

「エレファンツ・ブレス」とは祖父が捕虜になったときに象に触れたという記憶でした。

そして3枚の風景画。
それは枯葉剤が使用された光景でした。

そしてその枯葉剤の影響を受けていたのです。

朱里の祖父は余命わずかの状態。

全てを知った朱里は、チカに後押しされ祖父のもとへと駆けつけるのでした。

 

『初恋ソムリエ』の原作小説のネタバレ

『スプリングラフィ』『周波数は77.4MHz』『アスモデウスの視線』『初恋ソムリエ』の4作。

1,スプリングラフィ

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代議士の娘・芹澤直子が早朝、吹奏楽部の部室に無断で繰り返し出入りしていたと判明。

直子は難聴を患っていてプロのクラリネット奏者への道を閉ざされていたのです。

しかし吹奏楽への気持ちは止められず部室を訪れた際に補聴器を紛失ししまい、何度も出入りするはめになったのでした。

しかし補聴器は誰かに踏み潰されていました。

直子が部室に出入りしてた本当の理由は、吹奏楽部だった幼馴染に学校に戻ってきてほしかったため。

チカは直子を吹奏楽部に勧誘しますが、プロ志望であったことを理由に断られるのでした。

 

2,周波数は77.4MHz

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吹奏楽部では成島、マレンらのレベルと同等レベルの打楽器奏者を探していました。

そんなとき、生徒会長の日野原から地学研究会について調べるように依頼を受けます。

地学研究会の代表・麻生美里がトパーズの鉱石を発見しながら隠してしまっているというもの。

美里は校内でも一目置かれる人物でした。

町内では謎のFM局「FMはごろも」が流行していました。

若いMC・カイユと「七賢人」なる老人たちが運営する番組です。

チカとハルタは「FMはごろも」が寺であることを突き止めます。

そして、トパーズの鉱石も寺にありました。

「七賢人」とは寺に捨てられた老人たちでした。

カイユは老人たちを世話しており、ラジオ番組は老人たちのリハビリのためのものでした。

美里が珍しい鉱石を発見した手柄を主張しなかったのも、寺に注目が集まれば当然カイユたちの存在も白日にさらされてしまうためだったのです。

しかし老人たちはカイユとの別れを決め、施設に入所することにします。

そして、カイユはあの直子の言っていた幼馴染の打楽器奏者・檜山界雄でした。

 

3,アスモデウスの視線

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顧問の草壁が体調を崩してしまいました。

ライバルである藤ヶ咲高校吹奏楽部の代理顧問を引き受けていたことが原因でした。

ハルタとチカとカイユの3人は藤ヶ崎高校へ。

藤ヶ咲高校吹奏楽部の顧問・堺が自宅謹慎中でした。

ハルタたちは堺が謹慎処分を受けた理由について探り始めます。

堺の元教え子である大河原も合流します。大河原は学生時代は不良でした。

大河原をかばったのが堺でした。

調べるとクラス委員長が盗撮被害を受けていたことがわかります。

しかし堺がこの犯人をかばったため、謹慎になったのです。

犯人は大河原が不良だったときにいれた刺青を盗撮し、堺を脅迫していたのでした。

事実を知った大河原は堺のため教職を諦めます。

しかし数日後、大河原のもとに堺から実習生の席を空けている、という手紙が届くのでした。

 

4,初恋ソムリエ

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直子がハルタとチカのもとに相談に来ます。
ブラックリスト十傑に指定されている朝霧享を止めて欲しいとのこと。

朝霧の実家は調査会社を経営しており、売りは「初恋調査」でした。

これに直子の伯母が依頼したのですが、後日「初恋ソムリエ」を名乗る朝霧が接触して来たというのです。

三人が朝霧のもとへ行くとと直子の伯母がおにぎりを食べていました。

大学生時代、伯母は森を守る仲間と共に戦っており、その中の一人が初恋の相手でした。
当時は「エスペラント語」で仲間を呼んでおり、初恋相手が「ベンジャント」、伯母は「ポウラステロ」とでした。

そして二人は食料係で仲間におにぎりを差し入れていました。
「ベンジャント」が握るおにぎりは「士気が高まる」として好評でしたが、伯母が握るおにぎりは不評でした。
ある日、「ベンジャント」が握ったおにぎりを味見します。
ところが「ベンジャント」に見つかります。
彼は烈火の如く伯母を怒鳴りつけ、最後は彼女をグループから追放。

そして朝霧は「ベンジャント」が作ったと思われる当時のおにぎりを再現したのです。
しかし、伯母は「違う」といいます。

後日、朝霧から驚くべき事実が明かされます。
ベンジャント、そして当時のメンバーは皆同じ病気で死亡していたのです。
その原因はベンジャントがおにぎりに使った「塩」にでした。
「工業塩」というものでベンジャントが仲間にに毒を盛っていたのです。

ハルタが「エスペラント語」について説明します。
「ベンジャント」の意味は「復讐者」、当時「ベンジャント」が名付けたメンバーの名前は「殺人者」や「裏切者」など恐ろしいものばかり。
しかし伯母の「ポウラステロ」だけは「汚れなき星」という意味でした。

事件は無事に解決、直子は吹奏楽部を手伝うようになります。

 

空想オルガンの原作小説のネタバレ

『ジャバウォックの鑑札』『ヴァナキュラー・モダニズム』『十の秘密』『空想オルガン』の4作を収録。

1,ジャバウォックの鑑札

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ついにチカたちは念願の大会出場を果たします。
そこへフリージャーナリスト・渡邊が接近。

ハルタは迷い子の犬を保護します。

すると少女と青年が飼い主だと主張します。

ハルタは「PIE SIMATA」と書かれた鑑札に注目。
そこへ草壁が現れ、「PIE SIMATA」が「鏡文字」である見抜きます。
離婚した少女の母がいつか娘と再会出来るように密かに居場所を教えていたのでした。

 

2,ヴァナキュラー・モダニズム

ハルタは住まいを追い出され新居を探すことになりました。

見つけた物件は4部屋しかないのに5部屋と記されていました。

何かあると「錫杖の音」がするお化けの家としても有名でした。
実は壁と壁の隙間に500円玉を貯めることが出来る大きな貯金箱になっていたのです。

 

3,十の秘密

大会に参加している清心女子高校吹奏楽部。
部長のナナコ、副部長の遠野を中心に鉄の結束を誇っていました。そんな彼女たちが抱えた秘密…。

実は遠野はアルコール依存症でした。
それを改善すべくナナコたちが必死に努力していたのです。

 

4,空想オルガン

振込詐欺犯である「彼」の物語。
「彼」には「マンボウ」と呼ばれるリーダーがいて逆らえません。
しかし「彼」の4人の部下たちを何とか守りたいと思っていました。

ある時、彼は詐欺の標的である人物との待ち合わせます。そこはハルタたちが参加する吹奏楽の大会会場でした。
そして隅では「オルガン広場」が行われていました。

実は彼もまた過去に吹奏楽を志していたのです。
「彼」は詐欺をやめることを決意、部下たちに逃げるよう連絡を入れます。

しかし察知したマンボウは、「彼」の親から金を引き出しています。

「彼」には家族に裏切られた過去がありました。移植手術の必要があった際に家族から移植を拒否されたのです。

家族に裏切られた「彼」は、マンボウの指示で集めたお金を手切れ金として家族に渡していました。

しかしその家族が今回こそは「彼」を救おうとしていることを知ります。

そんな彼が騙そうとした相手は、事故死した親友・孝志の母。

孝志の臓器を移植して「彼」助かったのです。
実は「オルガン」には「臓器」という意味もありました。

「オルガン広場」とは臓器を指していたのでした。

 

『千年ジュリエット』原作小説のネタバレ

『エデンの谷』『失踪ヘビーロッカー』『決闘戯曲』『千年ジュリエット』を収録。

1,エデンの谷

草壁の師である故・山辺の孫娘の真琴が訪ねてきます。
かつて真琴はピアノの天才少女と言われていましたが、草壁と同じく突然姿を消していました。

調べると真琴の父には自由奔放なところがあり、金策の為に山辺が所持していた遺産のピアノを売却しようとしていました。
ところが、ピアノの権利は草壁と真琴の2人にありました。
さらに、ピアノの鍵盤を施錠した鍵が無くなっていたのです。

亡くなった山辺氏は鍵を真琴に預けたと言いますが真琴は知りません。

真琴が譲り受けたのはピアニカしかなく、その上、分解しても鍵は見つかりません。

ハルタは真琴が視力を失いつつある事を見抜きます。

そしてピアニカにあった点字を解読。
すると「鍵 無くした」と書かれていたのでした。

さらにピアノの鍵盤がピアニカに使われていました。

 

2,失踪ヘビーロッカー

文化祭当日、アメリカ民謡研究会が大騒ぎ。
その実体はヘビーロッカーを好むサークルだったのだが、ボーカルの甲田がタクシーで正門まで来たにも関わらず、降りることなくどこへ行ってしまったらしいのです。

実は甲田は玩具の蛇を先輩に借りて舞台で使用するつもりでした。

しかしなんと、その中に本物が混ざっていたのです。
さらにタクシー内で逃げられてしまったというのです。
ハルタたちの助言で蛇は無事に確保。無事に本番を迎えられました。

 

3,決闘戯曲

文化祭当日、演劇部でもトラブルが起こります。脚本を担当していた大塚が逃げ出してしまったのです。
脚本には結末が書かれていないため上演できないのでした。

その演目は大塚一族3代による決闘戯曲らでした。
大塚一族は片目と片手にハンデを負っていましたが、凄腕たちを相手にしても大塚一族が生き残るというのです。

ハルタは大塚の脚本から次の3つのポイントを指摘します。

1.勝敗は「大塚が生き残る」こと。「相手を殺すことではない」
2.何故か、背中合わせに立つ際の方角が定められていた。
3.場所の指定も大塚が行った。

ハルタは結末を見抜き、大塚はトリックに必要な「階段」を探しに行ったと推理。
ほぼ同じ頃、大塚がトラックの荷台に「演劇用の階段」を積んで戻ってくるのでした。

 

4,千年ジュリエット

文化祭当日、トモという少女が初恋の相手・マレンに会いに来ます。

トモ達は恋愛相談に乗る「ジュリエットの秘書 はごろも支部」を開設したばかりでした。
メンバーは難病を患い余命幾許もない子達。

しかし、ブラックリスト十傑や海賊のコスプレをした男性と遭遇したもの、マレンに会うことは叶わなかった。

文化祭2日目。
校内を歩き回るトモは甲田が懸賞金をかけたためきハルタとチカに捕まってしまいます。
ハルタはトモの秘密に気付きます。。
なんと…トモは男性だったのです。

トモは親友で亡くなった新垣智子の想いを叶えるべく女装して文化祭に来たのでした。
しかしもう叶っていました。
実は海賊のコスプレをしていた男性こそ、マレンだったのです。

 

『惑星カロン』の原作小説のネタバレ

『チェリーニの祝宴 ―呪いの正体―』『ヴァルプルギスの夜 -音楽暗号―』『理由ありの旧校舎 -学園密室?-』『惑星カロン』の4作。

1,チェリーニの祝宴 ―呪いの正体―

チカは良いフルートを使えば良い演奏が出来ると考え、クラサワ楽器店の店長から「呪いのフルート」をレンタルすることに。
音はよくなりますがチカは体調を崩します。
そこハルタ、草壁、真琴に南風までも巻き込んで「呪い」の正体について解明することに。

調べるとフルートの内部に刻まれたデザインに簡易催眠の効果があるとわかります。

ですがそれほど効果が強いわけではないので、気にしすぎだと結論づけます。

そして呪いの本性は、クラサワが客に呪いだと吹き込んだことで生まれたと指摘します。

こうして「呪いのフルート」はチカの手を離れクラサワに返却、そこから別の業者に渡ることとなりました。

2,ヴァルプルギスの夜 -音楽暗号―

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藤ヶ咲高校吹奏楽部の部長・岩崎から、部員が得体の知れないOBを名乗る人物から奇妙な音楽暗号の出題を受けていると相談してきました。
しかもそれを解くと良いことがあるというのです。

音声ファイルに入った暗号は10問。

みんな次々と回答ところが途中で何度やっても不正解になるのです。
「ハムスター怪死事件」を解決したハルタが合流します。

そしてハルタは「ハムスター怪死」と原因は同じだと言います。

その正体はモスキート音でした。
モスキート音の存在をチカだけが拾い出せたので、そこから真琴とハルタが推理で解答を埋めて行きます。
答えは「ハッシッシ」。
ハッシッシとは薬物のことで、自称OBは後輩に薬物を売りつけようとしていたのでした。

3,理由ありの旧校舎 -学園密室?-

旧校舎で全ての鍵が開け放たれる事件がおきます。
文化部合同で行った、3年生の引退式が発端でした。
パーティの目玉として、旧校舎で「シュールストレミングという世界一くさい缶詰めを開けてしまい匂いを誤魔化すため旧校舎中の窓などを全開にしたまま帰宅したのでした。

しかしハルタはこの内容に納得できず更にパーティの参加者を問い詰めます。
すると生物部が旧校舎内で希少種のコウモリをこっそり飼っていた事が本当の理由だと判明したのでした。

 

4,惑星カロン -人物消失-

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中学生の倉沢から、インターネット上で知り合った新藤誠一探しを依頼されたハルタとチカ。
遂に誠一の所在を突き止めるが、そこに草壁の姿が。草壁はインチキくさいITセミナーに参加し「デジタルツイン」ー人工知能プログラムについて語る斉木や「マンボウ」とともに開発者である新藤直太郎に会いに来ていたのでした。
デジタルツインとは死者をインターネット内で甦らせるシステム。

生前のメールやSNSの使用状況をデータ化し、画面の中でまるで生きてるかのように死者と話せるというもの。

そこで草壁はデジタルツインの致命的な欠陥を指摘します。
メールやSNS、ブログは人に見られる事を前提としている。だから本心とは言えない…。
しかし直太郎は欠陥ではない、デジタルツインでしか救えない事があるといい壊れた携帯を見せます。

それは事故死した誠一の遺品でした。この携帯から最後に送られたメール…

「おとうさん、あ」

このメールを最後に誠一は息をひきとっていました。

直太郎はこの「あ」がいったい何だったのかを知りたかったのです。

すると倉沢が「ありがとう」だ、と言い切ります。

否定する直太郎…しかし「別の答えは見つかった。人間は真の孤独にはなれない」と感謝します。

倉沢は直太郎が作曲した「惑星カロン」をコンクールで演奏する予定でした。

直太郎にそのチケットを渡しにいく、と草壁に約束するのでした。

 

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