2019年1月から放送がはじまったドラマ『トレース・科捜研の男』。

錦戸亮が演じる主人公・真野礼二は、警視庁で事件の鑑定検証する科捜研の敏腕研究員。

真野礼二が科捜研に入ったのには、深い理由がある。それは、真野が小さかったころに両親と兄妹を殺した犯人を見つけるため。

はじめにことわっておきますが、原作漫画のトレースは未完の作品です。なので、真犯人は明らかになってません。

ですが、この記事では今までの漫画のストーリーを元にして、真野の親と兄姉を殺した犯人、仁美を妊娠させた犯人、犯行動機の3つをまとめた後、根拠となった詳しいネタバレをしていきます。

ADVERTISEMENT

トレース 原作漫画3行ネタバレ

はじめにも触れましたが、原作漫画のトレースは未完です。ネタバレも想像の範囲内ですが、物語の流れを踏まえて根拠ある内容にしたつもりです。

では、今現在の原作漫画版のトレースを3行でネタバレしてみました。

1,真野の親と兄姉を殺した犯人・・・壇の父親

2,仁美を妊娠させた犯人・・・実兄・義一

3,すべての元凶（犯行動機）・・・壇がサイコパスだったから！？

以上のネタバレに至った理由を、それぞれまとめていきます。

 

1,真野の親と兄姉を殺した犯人が壇の父親である理由

練馬一家殺人事件の真犯人は壇の父親の可能性が高いと言えるでしょう。

練馬一家殺人事件とは・・・

23年前の6月20日に起きた殺人事件。真野の両親と兄・義一、そして姉の仁美が死んでいるのが自宅で発見された。

事件の犯人は、現場で首吊り自殺した兄・義一が遺書を残してたことから兄・義一の犯行として解決済みとされた。

当時8歳だった真野は家にいなかったため命は助かるが、家族を殺した真犯人がいると考えた真野は、科捜研に入って真犯人を突き止めようと決めたのだ。

途中で出てきた壇とは、真野の兄・義一をイジメてた3人の中の1人で、最年少で警視庁刑事部長になった人物。刑事部長になれたのは、当時の警視総監だった父親のコネがあるでしょうね。

ドラマでは千原ジュニアが演じてますが、悪どいツラがイメージにピッタリ合いました。

さて、

壇の父親が練馬一家殺人事件の真犯人だとネタバレした理由は大きく4つ。

～壇の父親が真犯人と考えた理由～

1,DNA鑑定を受けた壇の気味悪い対応

2,23年前の警視庁内部に練馬一家殺人事件を隠ぺいした人物がいる

3,事件現場から消えた湯呑

4,義一をイジメてた佐保と新妻は壇のしもべだった

それぞれの理由についてくわしく見ていきます。

 

DNA鑑定を受けた壇の気味悪い対応

まず1つ目「DNA鑑定を受けるときの気味悪い対応」についてです。

真野は、姉の仁美を体育館で襲った犯人を見つけることが、23年前の練馬一家殺人事件の犯人につながると考えて、兄の義一をイジメていた壇、佐保、新妻の3人を怪しみます。

そこで、DNA鑑定によって、仁美の胎児とDNAが一致する人が誰なのか調べました。

鑑定の結果、佐保と新妻はDNAが一致せず犯人じゃないとわかりました。残るは壇だけですが、DNA鑑定するときに信じられないことをします。

自室で、自分のほっぺから血が出るまで採取キットを擦りつけたのです。そして真野にキットを返すときに

「ずっとほしかったんでしょ？」

と言いながら、まるで真野を挑発するように渡したのです。さらに、真野が壇の部屋を出た後には「うふっふふふぅ」と、裏がある笑みを浮かべました。

DNA鑑定の結果、壇も仁美を襲ってないと判明しますが、何か隠してるように思えて仕方ないです。

挑発できたのは、自分が犯人じゃない（手を下してない）という自信があるからこそかもしれません。

 

23年前の警視庁内部に練馬一家殺人事件を隠ぺいした人物がいる

壇の父親が怪しいと言われる理由の2つ目「23年前の警視庁内部に練馬一家殺人事件を隠ぺいした人物がいる」について。

話が少しズレますが、義一をイジメてたメンバーの1人新妻が遺体で発見されます。その犯行現場に残ってた軍手から真野の両親と姉・仁美の血液が採取されたのです。

犯人の痕跡は全く残っておらず、プロの犯行だと考えられます。

軍手についてた両親と仁美の血液は23年前のものなので、誰かが練馬一家殺人事件の証拠物品を持ち出したことになるでしょう。

その矢先、

科捜研の法医科長をつとめる海塚（小雪）が、練馬一家殺人事件について真野に伝えたいことがあると言いました。

それは、

海塚が練馬一家殺人事件の鑑定を担当してたこと、事件の鑑定資料をすべて没収されたことの2つです。

海塚によれば、練馬一家殺人事件から2ヶ月ほど経ったある日、練馬一家殺人事件の鑑定資料すべてを提出するように求められたそうです。

提出命令をだした人物は不明でしたが、上からの命令は従うしかない警視庁なので、海塚は渋々提出しました。

提出した鑑定資料は戻らずに行方不明に。

さて、

23年前なので、壇は高校生であり証拠隠滅の命令をだすことは不可能のはず。つまり、当時の上司だった人物・・・警視総監だった壇の父親が証拠もみ消しを図ったのじゃないでしょうか。

警視総監の息子がイジメをして、しかも妊娠させたと知れたら、社会的に終わりますからね。

 

事件現場から消えた湯呑

3つ目の「事件現場から消えた湯呑」とは、練馬一家殺人事件に壇親子が共謀してると考えた理由です。

まず湯呑について話さなければなりません。湯呑とは、真野の母親が大事にしてた湯呑セットのことです。その内の1つが事件後無くなってたのです。その事実が真野を科捜研に導いたと言ってもいいくらいキーになるものでした。

練馬一家殺人事件が起こった当時の朝、仁美が「今日は大切なお客さんがくるの」と真野に話してました。父親も会社を休んでおり、かなり”大切”なお客さんだとわかります。

実は、事件が起きた6月20日は、真野の父親が壇ら3人に謝罪しにくるようにお願いした日だったです。

真野の父親は3人の家一軒一軒を訪ねて、仁美が妊娠させられたことを告げたそうです。

壇の家では「なんの証拠もない」と突っぱねたそうですが、父親は警視総監。もしも息子の壇が襲ったという内容が本当なら、社会的に追い詰められるでしょう。

警視総監といえば、社会的にも高い地位。仁美が「大切なお客さん」と言って、母親が客人用の高級湯呑を出しても違和感ないですよね？

息子が妊娠させたことが本当であることを恐れた壇の父親が、事件当日に真野の家に訪れて犯行に及んだと考えれば・・・。

事件現場を多く見てきた警視総監ですし、息子の壇と共謀して計画犯行することもできるでしょう。なので、事件現場に証拠が残らないように湯呑を持ち去り、あらかじめ壇から情報を聞いて義一を犯人に仕立てることも不可能じゃないはずです。

 

義一をイジメてた佐保と新妻は壇のしもべだった

4つ目の「義一をイジメてた佐保と新妻は壇のしもべだった」とは、壇以外の誰かが犯行に及んだ理由として書きます。

義一のいじめっ子のイメージが強い佐保と新妻ですが、実は壇のしもべだったことが新妻の証言から明らかとなりました。

「今思うと壇と俺たち（佐保と新妻）の関係は、主と家来だった」と新妻が語ったのです。

義一をいじめるのも仁美を襲うのも全て壇が決めたことでした。

さらに、新妻が真野の家を訪れたことを知ってた壇は、「義一くんの遺体はどうだった？いいなあ僕も見たかったなあ。だって自殺させたくて義一くんイジメてたんだから」と事件をほのめかす内容を話してたのです。

以上のことから、壇が一方的に指図してたことが分かると思います。

また、壇は練馬一家殺人事件の現場に行ってないことも、壇の発言から読み取れますよね？

ADVERTISEMENT

2,仁美を妊娠させた犯人が実兄・義一である理由

次に、仁美を妊娠させた犯人は、実兄の義一だとネタバレした理由は大きく4つ。

～義一が仁美を妊娠させたと考えた理由～

1,DNA鑑定の結果、壇ら3人は妊娠させてないと判明

2,体育館にいたのは壇ら3人と義一だけ

3,当時の副担任は、事後に妊娠のことを知った。

4,仁美が警察に届け出なかった

それぞれの理由についてくわしく見ていきます。

 

DNA鑑定の結果、壇ら3人は妊娠させてないと判明

原作漫画では、壇と佐保と新妻が体育館で待ちかまえていて、仁美を妊娠させたことになってます。

ところが、最新のDNA鑑定をした結果、壇も佐保も新妻も犯行におよんでないと判明しました。

自信満々にDNAを提出した壇の様子からも、仁美を妊娠させた可能性は限りなく低いでしょう。

つまり、仁美を妊娠させたのは壇ら3人以外の別人物と言えそうです。

 

体育館にいたのは壇ら3人と義一だけ

体育館に仁美は連れていかれて被害にあいましたが、その犯行現場にいた人物がもう1人います。

その人物は、真野と仁美の兄・義一。

義一は体育館まで仁美を連れていきました。おそらく、その犯行現場で一部始終を見ていたことでしょう。しかし、仁美のDNA鑑定の結果、壇ら3人は犯人から外れてしまいました。

襲った人物で残るのは・・・そうですよね、兄の義一だけ。

近親者と関係をもつことがタブー視される日本ですから、兄・義一のDNAが妹から出てくるなんて想像できないと思います。すると、兄・義一のDNA鑑定をやるはずありませんよね。

さっきも紹介しましたが、壇は新妻に「自殺させたくて義一をイジメてたんだから」と悪びれずに言ってたことが明らかになりました。

血のつながった妹を襲って、しかも妊娠まで・・・高校生の未熟な気持ちを考えたら自殺するには十分な動機だと思いませんか？

頭が切れる壇ですから、事後のことまでしっかり考えてると思いますし。

 

当時の副担任は、事後に妊娠のことを知った。

原作漫画ファンの間では、真野のサポート役をしてる先生が仁美を妊娠させたという見方もあるようです。

その内容とは、仁美に禁断の恋心をもっていた先生が、犯行に及んだというものです。そして、犯行の一部始終を壇らに見られて弱みを握られた先生は、サポート役を隠れミノにして真野の見張り役をしてるという推理です。

しかし副担任は、事後に妊娠のことを仁美から直接打ち明けられたので、仁美を襲っていないでしょう。

ですが、ファンの言う通りサポート役がずっとチラついてるのは、怪しいとも思いました。

 

仁美が警察に届け出なかった

仁美が警察に届け出なかったことも、義一が襲ったと考えた理由の一つです。

一般的に、知らない相手の子供を産みたいと思うでしょうか。

仁美は「お腹の子供に罪は無い」と言って、警察に届けませんでした。兄の子供ならば最悪のケースとして育てれば良いだけですからね。

また、警察に届け出なかったのは隠れた理由があると考えました。

理由の一つはマスコミです。

仮に警察に届け出たらマスコミが嗅ぎつけて騒ぎ出すでしょう。新聞の1面を飾って真野家は社会的に終わるでしょう。

さらに、

警察に相談しても、警視総監だった壇の父親に事件をもみ消されてしまうはずです。壇も父親の権威を借りて脅してたと考えられます。

それなら、仁美は警察に届け出ないで、産んだほうがマシと考えるんじゃないでしょうか。

性犯罪にあった女性の多くは泣き寝入りするとも言われますし。

ADVERTISEMENT

3,すべての元凶（犯行動機）は壇のサイコパスという結論に至った理由

今回は、壇が真犯人だと考えてネタバレを進めてきました。

壇がイジメなどを行った犯行動機は、壇のサイコパス性が関係あると考えました。

サイコパスとは？

反社会性パーソナリティー障害という精神病のこと。日本人の4％が罹ってると言われており、仕事ができる人にも多いと言われる。

主な特徴として口達者・自己中・嘘つき・他人を操る・良心がない・刺激を求めるなどある。また、猟奇殺人を起こす人も一部いる。

有名なサイコパスとして酒鬼薔薇聖斗、ホラー映画「IT」のモデルになったジョンケイシーなど。

壇の言動を振り返ると、サイコパスとしての片鱗が見えてきませんか？

例えば、練馬一家殺人事件の現場に居合わせた新妻に「義一の遺体を見たかったなあ」と告げたこと、DNA鑑定したときの「ずっとほしかったんでしょ」という対応とブキミな笑い。

さらに、

新妻が証言したようにしもべを連れたり、陰湿なイジメをしたり、部長として実力が認められてる（はず）など、サイコパスとして十分な要素が揃ってます。

息子の過ちで立場を追われることを怖れた父親を操って、汚いことをさせて、壇1人は笑ってる・・・なんて構図が想像できませんか？

 

ネタバレまとめ

今回は、原作漫画の真犯人のネタバレを書いていきました。

全体を簡潔にまとめていきます。

～今回のまとめ～

全ての元凶は、壇のサイコパス性だった。真野の兄・義一を妹のレ〇プさせたりすることで自殺に追い込んだ。

練馬一家殺人事件で手を下したのは、警視総監だった壇の父親。犯行動機は、息子の身勝手な行為で社会的に終わることを怖れたためだった。証拠隠滅にも抜かりなく、集まった証拠書類などをすべて隠ぺいした。

異常のように原作漫画はネタバレできるんじゃないかと思います。

ドラマ版のトレースでも、真犯人を突き止めていくでしょう。一体誰が犯人なのか見守っていきたいですね。

ADVERTISEMENT